2016年7月 日和神楽を追いかけて、向日葵文の浴衣で

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日和神楽。山鉾のお囃子が前夜、八坂神社へ祇園囃子を奉納します。翌日の巡行の晴天を祈念するためといわれます。
長刀鉾は、四条通を八坂神社に向かい、奉納後、祇園界隈をまわります。ある種、神楽の出前のようなもの。路地には、そのご利益にあずかろうとお茶屋さんで宴会中のお客さんや芸舞妓さんが出ていて、お姉さんたちの美しい姿を見るのもまた、赴きがあるのです。IMG_2863 日和神楽
私が日和神楽を知ったのは、初めて祇園祭を見に訪れた30代。西麻布にあった染司「よしおか」東京店で染色講座を持っていらした吉岡先生が、希望する聴講生たちをいざなて祇園祭を案内してくださったとき。ご一緒した女性二人と祇園のバー、サンポアに繰り出したことから、偶然に居合わせたのでした。
大船鉾 宵宵宵山例年になく混雑している宵々山を経て、疲れ切っていた私は、着物を着るガッツはなく、安易にユニクロの向日葵文浴衣を纏って八坂神社へ。ラピスラズリ色の帯は、サテンの作り帯。向日葵の帯留が自慢のコーデでした。
東京から来ていたカメラマニアの予備校講師にバッタリ出会い、写真を撮ってもらって喜んでいたのですが、しかし、肝心なときに、帯留が写っていないのです。えーん、横に移動してしまった(右)。
帯留については、昨年の大船鉾前の写真(左)で、確認してくださいね。

2016年7月 龍五爪の帯@長刀鉾

中国・清朝大臣の朝服を紗袋の帯にしたもの。だから、龍は五本指です。
これを着て、長刀鉾の水引の前で写真を撮りたかったのです。麒麟や獅子が描かれた水引の前で。
ところが、町会所2階にあったはずの水引が無いのです。15日朝に、四条通の鉾につけられたというではありませんか。ガ、ガ、ガーン! 鉾には女性は昇れませんので、町会所2階から見ている私を、帯こみで後ろから撮ってもらいました。
朝服1
右の写真は、今年新調された見送(山鉾の背面につるす織物)の前で。宮内庁三の丸尚蔵館が所蔵する伊藤若冲の「旭日鳳凰図」を原画に川島織物によって制作されました。偶然とはいえ、私のコーデと色合がよく似ていたので、バッチリ。

2016年7月 花火文浴衣で誉田屋さんへ

IMG_2716 花火浴衣@誉田屋

日本最古の帯問屋「誉田屋源兵衛」へは例年、誉田屋製の帯を締めて行くのですが、今年は雨の可能性もあり、誉田屋製花火文の浴衣で。金が使われていて分厚く暑いのですが、襦袢を着れば、夏着物と花火21-174x300同格で着られる優れものでもあります。
さすがに先日のように、化繊のつけ帯というわけにはゆかず、20代のころから締めていた桜色の羅の帯を結んで。帯留は蜘蛛の巣。
手に持っているのは、黒主山の粽。誉田屋さんのある三条室町の山です。前年の山に使われた桜が施され、帯はそれとシンクロさせています。IMG_6293 黒主山

2016年7月 花火文の浴衣で長刀鉾へ

花火浴衣@長刀鉾
IMG_994613日朝はお稚児さんが八坂さんへ社参。その瞬間から神さまの使いとなりました。
長刀鉾の町会所へは、その日の夜から上がれます。ただし、粽や扇子などを購入するのが条件です。15日16日は混雑するので、早めを狙います。
暑いので、浴衣で。といっても、目の詰まった綿の上、ゴールドがふんだんに使われているので、厚い。襦袢を着れば着物扱いも可能ですが、本当に暑い日には不向きで花火文ゆかた 付け帯す。
気軽に麻の葉文の付け帯で。クモの巣文の帯留で遊んでいます。

2016年7月 玉三郎さんを観に丹後へ

たんご2丹後日帰り。なのに和服にしたのは、玉三郎さんへの礼儀です。東京の歌舞伎座でも、玉三郎さんが出演されるときは、恥ずかしくない着物を選ぶようにしておりました。
はるばる丹後に玉三郎さんがいらしたのは、和久傳の大女将の尽力。和久傳の森十周年を祝ってのこと。
丹後は和久傳発祥の地。丹後ちりめん全盛期に売る人買う人が集まり、不夜城とまで言われました。ところが、呉服産業衰退で危機感を募らせた大女将が、京都高台寺へと進出。料亭を始めるのです。いまや押しも押されぬ京都の料亭和久傳。他方、旅館は閉じることを余儀なくされ、地元で署名運動がおこったほど。「必ず帰ってきます」との約束は、丹後に工房を建て、植樹で和久傳の森を作る形で実現しました。その十周年を記念して、玉三郎さんが舞ったのです。料亭席から始まった友情物語。

2016年7月 上布を着て麻環境フォーラムへ

麻

麻のフォーラムなのだから、参加者も麻を纏うべき、と宮古上布や越後上布も考えたのですが、タンスを開けたら最初にこの着物が目に入り、袖を通しました。写真でも影がくっきりですね。まさに炎天下。だから、シミが目立つんです。母が押入れにずーっと押し込んでいた着物だけに、そろそろ限界でしょうか(大きなシミは、京都に来て落としてもらったのですが)。今年の夏が終わったら、雪晒を試みるかもしれません。きっと真っ白になりますよ。
さて、日本で大麻の栽培が禁じられたのは、GHQの意向と伝えられています。資料を探しているのですが、その理由は明確ではありません。
医療分野を中心に、大麻の見直しが世界的に行われる中、日本でも安倍総理夫人が大麻解禁を叫び、注目を浴びています。
フォーラムに集った人々はどこかスピ風の気配。歴史に言及する方、栽培に関わる人々、麻をビジネスにする人が中心でした。18時からは総理夫人も登壇予定でしたが、私は先約があったので、洛中へと急いだのでした。

2016年7月 祇園祭、始まりました

7月1日、初めてお稚児さんが神前に名乗り出ます。「お千度の儀」。実際には八坂神社の本殿を礼拝しながら、三度まわるだけですが、大勢お供を連れてまわるので、千度になるらしい(写真は後ほど)。
「お祭りだから、取材も当然、和服だよね」と言われて、今月は着物で通す計画。少なくとも、一日に一度は和服に袖を通します。初日はこのコーデ。琉球絣に羅の帯。写真は2年前のものですが。

2016年6月 夏越の祓@上賀茂神社

IMG_19706月30日は夏越の祓。半年間の祓をせねば。
東京では茅の輪くぐりができる神社を探すのが大変でしたが、京都では6月になると、其処彼処の神社仏閣に茅の輪が設置されます。
健康不安の今年は、3つの神社に参拝しました。「千歳の命のぶといふなり」の言葉をとなえながら。朝、上賀茂神社の神事に参列。午後には八坂神社、白山神社で茅の輪をくぐり、夜は上賀茂神社の夏越の祓へ。
「風そよぐならの小川の夕暮れは、禊ぞ夏のしるしなりけり」
この歌が詠まれたほど、上賀茂神社の夏越の祓は有名だったのですね。平成のいまでも、午後8時より体現できるのです。
参拝者が書いた人形(ひとかた)を、一枚一枚、神職が、ならの小川に流し、薪から時折、火の粉が降りかかる。まさに、火と水で禊を行うわけです。
何を着たかといえば、朝は時間がなかったので、洋服で神事に参列。白のアンサンブルに黒い靴。神職さんを真似ています。夜は立て涌のお召に、八咫烏の帯。上賀茂神社ですから、ヤタガラス。でも、絞めることが許されるのは今日まで。来月からは夏帯ですから、秋の烏相撲までお休みです。