
日和神楽。山鉾のお囃子が前夜、八坂神社へ祇園囃子を奉納します。翌日の巡行の晴天を祈念するためといわれます。
長刀鉾は、四条通を八坂神社に向かい、奉納後、祇園界隈をまわります。ある種、神楽の出前のようなもの。路地には、そのご利益にあずかろうとお茶屋さんで宴会中のお客さんや芸舞妓さんが出ていて、お姉さんたちの美しい姿を見るのもまた、赴きがあるのです。
私が日和神楽を知ったのは、初めて祇園祭を見に訪れた30代。西麻布にあった染司「よしおか」東京店で染色講座を持っていらした吉岡先生が、希望する聴講生たちをいざなて祇園祭を案内してくださったとき。ご一緒した女性二人と祇園のバー、サンポアに繰り出したことから、偶然に居合わせたのでした。
例年になく混雑している宵々山を経て、疲れ切っていた私は、着物を着るガッツはなく、安易にユニクロの向日葵文浴衣を纏って八坂神社へ。ラピスラズリ色の帯は、サテンの作り帯。向日葵の帯留が自慢のコーデでした。
東京から来ていたカメラマニアの予備校講師にバッタリ出会い、写真を撮ってもらって喜んでいたのですが、しかし、肝心なときに、帯留が写っていないのです。えーん、横に移動してしまった(右)。
帯留については、昨年の大船鉾前の写真(左)で、確認してくださいね。
カテゴリー: 秋尾沙戸子のきもの適齢期
「きものを着たい」と思った時が適齢期。形見が舞い込んだ時、海外暮らしを終えた時、日本人の心を確かめたくなった時――。ワシントンDCでの中年留学を機に始めて18年。祖母・母・娘と三代続く着道楽の血が騒ぎ、粋に着こなしたいと奮闘中。失敗例も含め、適齢期を迎えた方々のヒントになれば幸いです。
京都での10年を歳時記にまとめた『『京都で、きもの修行:55歳から女ひとり住んでみて』が世界文化社より出版。日々の着こなしの写真は、インスタグラムに掲載。
2016年7月 龍五爪の帯@長刀鉾
2016年7月 花火文浴衣で誉田屋さんへ
2016年7月 オモダカ文浴衣に作り帯
2016年7月 花火文の浴衣で長刀鉾へ
2016年7月 吉符入
2016年7月 玉三郎さんを観に丹後へ
丹後日帰り。なのに和服にしたのは、玉三郎さんへの礼儀です。東京の歌舞伎座でも、玉三郎さんが出演されるときは、恥ずかしくない着物を選ぶようにしておりました。
はるばる丹後に玉三郎さんがいらしたのは、和久傳の大女将の尽力。和久傳の森十周年を祝ってのこと。
丹後は和久傳発祥の地。丹後ちりめん全盛期に売る人買う人が集まり、不夜城とまで言われました。ところが、呉服産業衰退で危機感を募らせた大女将が、京都高台寺へと進出。料亭を始めるのです。いまや押しも押されぬ京都の料亭和久傳。他方、旅館は閉じることを余儀なくされ、地元で署名運動がおこったほど。「必ず帰ってきます」との約束は、丹後に工房を建て、植樹で和久傳の森を作る形で実現しました。その十周年を記念して、玉三郎さんが舞ったのです。料亭席から始まった友情物語。
2016年7月 上布を着て麻環境フォーラムへ
麻のフォーラムなのだから、参加者も麻を纏うべき、と宮古上布や越後上布も考えたのですが、タンスを開けたら最初にこの着物が目に入り、袖を通しました。写真でも影がくっきりですね。まさに炎天下。だから、シミが目立つんです。母が押入れにずーっと押し込んでいた着物だけに、そろそろ限界でしょうか(大きなシミは、京都に来て落としてもらったのですが)。今年の夏が終わったら、雪晒を試みるかもしれません。きっと真っ白になりますよ。
さて、日本で大麻の栽培が禁じられたのは、GHQの意向と伝えられています。資料を探しているのですが、その理由は明確ではありません。
医療分野を中心に、大麻の見直しが世界的に行われる中、日本でも安倍総理夫人が大麻解禁を叫び、注目を浴びています。
フォーラムに集った人々はどこかスピ風の気配。歴史に言及する方、栽培に関わる人々、麻をビジネスにする人が中心でした。18時からは総理夫人も登壇予定でしたが、私は先約があったので、洛中へと急いだのでした。
2016年7月 祇園祭、始まりました
2016年6月 夏越の祓@上賀茂神社
6月30日は夏越の祓。半年間の祓をせねば。
東京では茅の輪くぐりができる神社を探すのが大変でしたが、京都では6月になると、其処彼処の神社仏閣に茅の輪が設置されます。
健康不安の今年は、3つの神社に参拝しました。「千歳の命のぶといふなり」の言葉をとなえながら。朝、上賀茂神社の神事に参列。午後には八坂神社、白山神社で茅の輪をくぐり、夜は上賀茂神社の夏越の祓へ。
「風そよぐならの小川の夕暮れは、禊ぞ夏のしるしなりけり」
この歌が詠まれたほど、上賀茂神社の夏越の祓は有名だったのですね。平成のいまでも、午後8時より体現できる
のです。
参拝者が書いた人形(ひとかた)を、一枚一枚、神職が、ならの小川に流し、薪から時折、火の粉が降りかかる。まさに、火と水で禊を行うわけです。
何を着たかといえば、朝は時間がなかったので、洋服で神事に参列。白のアンサンブルに黒い靴。神職さんを真似ています。夜は立て涌のお召に、八咫烏の帯。上賀茂神社ですから、ヤタガラス。でも、絞めることが許されるのは今日まで。来月からは夏帯ですから、秋の烏相撲までお休みです。












