2016年5月 牡丹菖蒲文@祝宴

IMG_0795 うしろ80年代、母が花嫁道具の一環として誂えてくれた着物の中で、最も地味な付け下げです。
初めて袖を通したのは、母が逝去して数年後。お茶会や対談、観劇で着用して、おそらく今年が4回目。年老いても着られそうな色合いなのと、蒲公英や菖蒲が描かれ季節を選ぶこともあって、着る機会が少ないのです。加えて、合わせる帯が難しい。色を優先して桃色や青色を合わせてみましたが、着物に負けて失敗しています。今回、誉田屋製のこの帯を持ってきてみて、少し重厚感を出せた気がしますが、ベストマッチングかどうか微妙です。さりとて、龍村のキラキラした箔とかを持ってくると、立食パーティでは仰々しいですしね。IMG_0793 前
文化庁前長官の近藤誠一さんのアカデミア賞受賞を祝う会に招かれ、この着物を着ることにしました。近藤さんは和文化に精通されているので、洋服で伺うわけにはまいいりません。案の定、会場には和服姿がの男女がたっくさん。記念撮影に応じてくださったのは、発起人のおひとり、ノーベル賞に輝いた野依博士。
近藤さんに初めてお目にかかったのは、ワシントンDCでした。Public Dipilomacyについてのお考えが、ジョージタウン大学大学院フェローとして渡米していた私の胸に響き、帰国後、雑誌で「日本の真髄」の連載対談を始めたのです。
この日は東京でも京都でも雨。東京でお世話になっている美容師さんが、研修のためお休みだったので、京都から着物姿で新幹線に乗ることにしました。会場の学士会館は東京駅から遠くないこともあり・・・。だから、着付けも髪も自己流、普段着と同じです。
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2016年5月 足沙式、そして杉本家の五月人形を拝見

 
左の写真は、杉本家住宅。京商家の五月人形を拝見しました。江戸時代の武者ではなく、明治期の人形飾りは応神天皇を中心に据えているのが特徴。歴史好きにはたまりませんね。「端午の節句」展は4日まで。

帯が八咫烏なのは、上賀茂神社の「賀茂くらべ馬・足沙式(あしぞろえしき)」を観てから、洛中に移動したため。賀茂くらべ馬は、5月5日の端午の節句に開かれる競馬会神事。馬の特性をはかり、本番の組み合わせを決めるのが、足沙式です。乗尻(騎手)は賀茂族の選ばれし人々。葵祭の路頭の儀(行列)も、彼らが先導するのです。

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さて、帯ですが、昭和祭の写真より、八咫烏が浮き出て見やすいでしょうか。着物は母のお召。幾何学文なので、喪服には見えません。

2016年4月 ヤタガラスの帯

八咫烏
 
ついに手に入れました! 暗くて黒くてわかりにくいとは思いますが、帯に描かれているのは、八咫烏です。
2月11日の紀元祭に間に合わばよかったのですが、しかし、昭和祭に締めさせて頂きました。
正直、失敗でした。雨が降らなければ、昨年同様、楼門をバックに写真を撮るつもりだったので、朱の前で映える青い着物を選んでしまったのです。遠目には略喪服に見えてしまいますね。この帯には今後、文様がある着物を合わせましょう。
地の色は実は真黒ではないのですが、見えにくい。だから、描かれているのが八咫烏と気づくのは、相当の通。さすがですね。婦人会の方々が気づいて、「もしかして、八咫烏?」と声をかけてくださり・・・。
そうなんです。上賀茂神社に縁のある方々なら、八咫烏に反応せずにいられない。八咫烏については、改めて書きます。
しばらく上賀茂さんへは、この帯の似合う着物を研究して、八咫烏文で参拝するつもりでございます。あ、でも。葵祭では葵文を纏います。

2016年4月 實相院の枝垂れ桜

IMG_0256岩倉・實相院門跡の山桜と枝垂れ桜。
磨かれた床に映る「床みどり」も美しいのですが、撮影禁止。よって、石庭のみ。
枯山水の向こうに見え隠れするのは比叡山のはず。しかし、見えないように松が植えられているのは何故か。秘密がいっぱいありそうですね。
桜の枝を加えている烏を見かけました。京都の烏はなぜか美しい。巣作りの季節ですね。

2016年4月 白大島に桜菖蒲文の帯


とある文化サロンにお招きいただき、何を着るべきか大いに迷いました。
日本の伝統文化のプロが集う会で和服であるべきだろう。さりとて、新参者の私が派手な着物でも失礼だろうし、日中、やすらい祭で着た小紋に蝶は若づくりに感じられ、付け下げも格が高すぎる気もして、桜をまとっていいものかどうか、季節先取りとは、どんな文様なのか。はてさて。
結局、桜と菖蒲が刺繍された帯を締めました。名残の桜へのリスペクトと、菖蒲を待ちわびる気持ちをこめて。
会場に行ってみて、なるほど、でした。お着物は桜の花びらが描かれたものが多く、帯は桜あり桜なし。中でも、井上八千代先生の、蝶が何匹も重なって飛んでいる帯が素敵でした。花びらが舞い散る中、蝶が飛び交う。前回ブログに描いたことと一致します。写真に収めたかったけれど、初めてお目にかかったばかりで、さすがの私もお願いする勇気を持てず戻ってきました。
そう、桜散るころには、花びらをあしらった着物が好まれるのですね、きっと。、これからは目がそれを追ってしまいそうで怖い。思えば、着席で上半身だけ見えるんだから、例年着ている夜桜文のほうが良かったかも。反省をこめて、昨年、その着物を纏った写真も掲載します。

2016年4月 小紋に蝶文の帯で


京都の桜もほぼ終わり。先取りという意味で着てみたのが、この組み合わせ。実は、蝶は桜とともに日本列島を北上するのだとか。つまりは同時期なのだけれど、私の感覚では、蝶は桜が散った後。
この組み合わせで出向いたのが、今宮神社の「やすらい祭」。装束の色を写真でみて、赤系統と勝手に考えた次第。
以前にも書いた通り、本当は小紋があまり好きでない私です。しかし、NHK「あさがきた」では小紋オンパレード。毎朝観るうち目が慣れてしまったために、袖を通したのでした。
20代のころに母が誂えてくれた小紋に、赤地の蝶の帯。安く手に入れたので、作り帯に加工しています。

2016年03月 森口華弘の孔雀@一穂堂20周年を祝う会


日本の工芸作家を応援している銀座のギャラリー・一穂堂20周年を祝う会がパレスホテルで開かれました。
久しぶりに俳友の大樋年雄さんと会い、記念撮影。故・坂東三津五郎丈や志野流次期家元の蜂谷さんともご一緒している百夜句会は、黛まどかさんが主宰。彼らを誘ったのは俳優の辰巳琢朗さんです。年ちゃんは数年前からエンジン01文化戦略会議にも入会され、その行事で同じ枠になったり、裏千家の初釜式でお目にかかったりしています。今年、大樋焼の当主を襲名され、ますますお忙しい日々。こうした2ショットは雑誌ノーブレスのインタビュー以来。
終了後は皇居周辺の桜を愛で、お濠の白鳥に、ほっこり。
この日の着物は森口華弘の孔雀。遠目には桜にも見えますね。帯は誉田屋さんの金銀市松。社長の山口源兵衛氏は発起人のお一人ですので誉田屋製でなければ。
本当はバッグも、祇園「かづら清」の宝尽くしが良いのですが(裏千家初釜式参照)、白地のため、新幹線で気軽に持ってくるには汚れるので諦めました。西陣でお値打ちに手に入れたこのバッグは、孔雀の羽根と色が似ていて、便利です。